大学教員には「研究」,「教育」,「校務」の仕事があります。
それぞれに苦労ややりがいを感じる瞬間があります。
この中で,教育は中々難儀な仕事です。
時間や根気が必要ですし,自分でコントロールできないからです。
そもそも自分が人にものを教えられるほど優れた人間ではないというのも教育を難しく感じる理由です。
大学教育には「真理の追求」という不変の役割がある一方で,社会の変化に伴い新たな役割も求められています。
時代や地域によって学生も異なります。
コアとなる教育理念を維持しながら,こうした変化や多様性に柔軟に対応していかなければならないと考えています。
昨日,ノーベル賞研究者・野依良治先生のインタビュー記事を読みました。
多くの点で共感する内容でした。
その中で指摘されていた「強い地頭の育成」は,私なりに取り組みつづけてきたことであり,私の教育理念のコアでもあります。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190625-00010002-wordleaf-soci
明治大学に来て3年。
ゼミ教育において多くの苦労や悩みがあります。
しかし,今日は嬉しい出来事がありました。
1期生たちがゼミ発展のためのプログラムを提案してくれました。
その提案は私の想像以上のものでしたし,何より彼ら・彼女らが自ら考え行動し提案してくれたことを嬉しく思いました。
まさに野依先生が指摘されている「強い地頭の育成」を感じることができた瞬間でした。
教育は本当に難しく辛いです。
しかし,こうした出来事によって,その苦労は一瞬にして報われます。
さて,また頑張りますか!
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